蟄虫坏戸

地球温暖化がすすみ、年々これまでの季節感が失われて行きます。特に季節の変わり目が顕著で、あっという間に暑くなり、あっという間に涼しくなる…かと思うと突然暑さも寒さもぶり返す…

蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)とは、春から夏にかけて、外で活動していた巣籠もり虫たちが、再び土の中に潜って穴をふさぐことをいいます。「戸を塞ぐ」というところが、おもしろいところです。春分の前の蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)」と対になる言葉です。

日本人の感性はその季節感とともに培われてきたと思います。この先こういった言葉を肌で感じることはなくなってくるのでしょうか?