生命輝く季節

五月から六月へ

一年のうちで一番「過ごし易い季節」と言えるでしょうか。冬の寒さから開放され服装も軽やかになる。真夏の焼けつくような太陽もまだ少し遠慮気味といったところ。もっとも五月の末に30度を超えるような夏日になることもありますね。地球の温暖化が進んでいるのでしょうか。

六月の季語には涼やかで美しいものがたくさんあります。

花菖蒲(はなしょうぶ)、杜若・燕子花(かきつばた)、花橘(はなたちばな)葵(あおい)、鈴蘭(すずらん)などの植物、自然では入梅(ついり・にゅうばい)梅雨(つゆ・ばいう)、五月雨(さつきあめ・さみだれ)出水(でみず)、青葉(あおば)夏野(なつの)夏草(なつくさ)昼顔(ひるがお)木苺(きいちご)苺・莓(いちご)などなど

六月の歌も「夏を迎える」歌が多いようです。

「茶摘み」(♪夏も近づく八十八夜、 野にも山にも若葉が茂る)。

「ふじの山」(♪青空高くそびえたち 雷様を下にきく 富士は日本一の山!)

「夏は来ぬ」(♪卯の花の匂う垣根に、ほととぎす早も来鳴きて)

「夏の思い出」(夏が来れば思い出す、はるかな尾瀬)。

「浜辺の歌」(♪あした浜辺を彷徨えば 昔のことぞ忍ばるる)

「みかんの花咲く丘」(♪みかんの花が咲いている。想い出の道、丘の道)

さあ、尾瀬の高原等を思い浮かべながら、思い切り伸びをして、深呼吸。生命が輝くこの季節を満喫しましょう。

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