冬の夜

1月20日の大寒から2月3日の立春までの期間が1年中で最も気温が低い時期です。

この期間の高齢者の音楽療法で使われる歌に「冬の夜」があります。

燈火ちかく衣縫ふ母は
春の遊びの楽しさ語る
居並ぶ子どもは指を折りつつ
日数かぞへて喜び勇む
囲炉裏火はとろとろ
外は吹雪

囲炉裏の端に繩なふ父は
過ぎしいくさの手柄を語る (過ぎし昔の思い出語る)
居並ぶ子供は ねむさを忘れて
耳を傾け こぶしを握る
囲炉裏火はとろとろ
外は吹雪

この2番の「過ぎしいくさの手柄を語る」の部分が戦意高揚であると一部の人々に否定されたこともあり、戦後「過ぎし昔の思いで語る」に改変されました。

皆さんはどちらの歌詞を思い出されるでしょうか。育った時代の違いが現われる歌の一つですね。

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