公益財団法人東京ミュージック・ボランティア協会が提供している音楽療法は、高齢者のストレス解消やハンディキャップを持っている人に生きる喜びを与えるなど多様な効果を期待できます。その内容や医学的な根拠についてご説明します。
音楽療法の概要と東京の公益法人の歩み
音楽による癒しとして有史以前から存在していたと考えられている音楽療法は、日本では未だ民間資格の一種に過ぎませんが、アメリカでは既に約70の大学で専門科が設けられており、治療師が養成されています。
これは、手と指を使うことによる脳の活性化、発声と腹式や胸式呼吸による呼吸機能の強化、リズム感の養成による日常生活でのリズムの改善など様々な医学的バックボーンが確認されており、精神疾患系統の治療を中心に心理療法として欧米で発達しているということをベースとしています。
公益財団法人東京ミュージック・ボランティア協会は、1977年に発足して以来、高齢者および心身障碍者に音楽療法で健康に楽しくを基本に、健康維持と社会生活における充実感の高揚を醸成して、福祉の増進に寄与する活動を行ってきたという実績を積み重ねています。
公益財団法人東京ミュージック・ボランティア協会は、東京都を中心に150箇所の障碍者施設や高齢者施設と契約しており、音楽療法研修会という研究授業や、年に1回高齢者や障碍者のための音楽界を開催しており、スタッフの育成にも力を注いでいます。