冬景色

音楽療法の現場で歌われる冬の歌、音楽療法士は歌を選曲する際に「季節感」に視点をおいて楽曲を選んでいます。

例えば今日1月28日の音楽療法で使用するとしたらどんな曲が考えられるでしょう? もちろんその対象者によって選曲は変わりますが高齢者施設なら「冬景色」が挙げられます。『冬景色』は、1913年(大正2年)『尋常小学唱歌 第五学年用』が初出の文部省唱歌です。大正時代の小学生はこの難しい古語の表現を理解できていたのでしょうね。写真は二番の歌詞に出てくる「麦踏み」の様子です。

さ霧消ゆる 湊江(みなとえ)の
舟に白し 朝の霜
ただ水鳥の 声はして
いまだ覚めず 岸の家

烏(からす)啼(な)きて 木に高く
人は畑(はた)に 麦を踏む
げに小春日(こはるび)の のどけしや
かへり咲(ざき)の 花も見ゆ