春の小川

 

♪春の小川は、さらさら行くよ

岸のすみれや、れんげの花に

すがたやさしく、色うつくしく

咲けよ咲けよと、ささやきながら

 

この歌に歌われている「春の小川」はかつて渋谷区を流れていた河骨川(こうほねがわ)だと言われています。音楽療法の現場では欠かせない曲です。この歌は高野辰之(たかの たつゆき)作詞・岡野貞一(おかの ていいち)作曲で、平成19年(2007)には文化庁とPTA全国協議会により「日本の歌百選」にも選定されています。誰しも子供のころに一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか? 作詞者である高野辰之博士が娘さんと散歩中、この小川に春になるとメダカが泳ぎ回り、そして岸辺には実際にスミレやレンゲの花が咲いたといいます。こうした風景を歌ったのが『春の小川』だということです。

下の写真は昭和22年頃の河骨川です。