早いもので7月も下旬、今週は最終週です。音楽療法の現場ではこの時期どんな歌が歌われているでしょう。
音楽療法の大事な役割として「季節を感じる」ことがあります。その季節の歌を歌う事で季節を肌で感じる、その季節の風景を思い描くことは心を穏やかにし自然と笑顔も生まれます。
さて、7月20日が「海の日」でした。やはり海にちなんだ歌が歌われていると思います。
「われは海の子」
♪われは海の子白波の さわぐ磯辺の松原に 煙たなびくとまやこそ わが懐かしき すみかなれ~
この「とまや」とはどういう意味でしょう。今はほとんど使われない言葉ですね。とまや=苫屋です。=苫で屋根を葺いたそまつな小屋。とあります。では「苫」とはなんでしょう? 「菅」(すげ)や「萱」(かや)のことですが、「菅」とは、「萱」とは…となってしまいますね。
段々と使われなくなっていく言葉ですがそれでもこうして誰かが誰かにその意味を伝えてゆく、なつかしい日本語、歌の中にしっかり息づいています。