東京の音楽療法士はどんな場所で活動するのか

音楽療法に興味を持ち始めた人にとっては、この療法を用いて活動をしている人がどのような場所で活躍をしているかは大変に気になることでしょう。では、もっとも人が密集している東京では、音楽療法を用いてどんな活動が行なわれているのでしょうか。

主な活動場所は医療や福祉の現場
現在、音楽を用いた医療が最もよく用いられているのは、病院などの医療の場や、特別養護老人ホームをはじめとする福祉の場で、リハビリテーションのプログラムの一つとして取り入れられています。東京には音楽療法を用いた活動をする団体が数多くあり、それぞれが医療機関や福祉施設へ訪れ、心身に障害がある患者や入所者の状態に応じて、楽器を持ち込んで音楽を演奏したり、入所者らと一緒に曲を歌ったりして、心身の健康の維持・向上を試みています。
日本では近年いくつかの大学や短大、専門学校に音楽を用いた医療を勉強できる教育課程が設けられるようになり、民間の団体が資格制度を創設しているものの、欧米のように専門職として音楽を用いた医療を行う仕組みの整備は遅れています。音楽療法を用いて活動をする人の大半は、ボランティアとして活動しており、普段は他の仕事をしている場合がほとんどです。

日本では欧米と比べて音楽を用いた医療の仕組みの整備が遅れていることもあり、音楽療法士は、病院や特別養護老人ホームなどといった医療、介護、福祉の場で、ボランティアとして活動している人が大半です。