赤星建彦・戦時中の音楽ノートが出品されてビックリ!

ネットでは様々な情報と個人の売買品も多く掲載されています。8月に職員から「赤星建彦作品集」の手書きの楽譜と解説が掲載されているのを見つけビックリ。生前、戦時中に小さな手帳に手書きで五線譜で書いた作曲ノートが数冊保持されていて、それは70歳の記念に出版した「赤星建彦・チンドン人生」~庶民音楽の70年~でも掲載されていました。さらにNHKの特別番組「日野原重明92歳、赤星建彦81歳、人生、音楽を語る」の中でもノートを開きながら軍隊時代の話をしていたシーンを思い出しました。今まで、今回の今回のノートの話は聞いたことはありませんが、画像から名前、手書きの楽譜、文字からして本人の書いたものには間違いがなさそう。茶色に焼けて色の表紙をカバーする紙には横書きで「民族音楽集」とあり、捲ると、昭和十七年八月二十日(難しい感じで) 大東亜 民謡曲集、とあります。五線紙ノートは貴重と思われますが、次のページINDEXには曲目下記の7曲)が書かれています。

1.夜明け(インドネシア)

2.月の光(インドネシア)

3.アンボンの船(アンボン)

4.熱血スーパンプリー人(タイ)

5.月光の曲(タイ)

6.ラオスの白雉鳩(カンボジア)

7.パプアの唄(ニューギニア)

中を見ると手書きで小さな楽譜も綺麗にかかれています。三段譜で、一段目はメロディ(二重奏もあり)二段、三段目はピアノ伴奏譜で歌詞も書かれています。右ページには曲の解説が書かれていて、赤星建彦の作曲したのではなく、採譜した曲のようです。タイトルの横にインドネシア、タイ、カンボジア、ニューギニアなどとあり、9曲と歌詞、曲解説がありました。最後は歌詞のみが青いインクで書かれたのが五線に貼られています。

「ブンガワンソロ 果てしなく 清き夢を乗せて流れ行く

父母も若き日頃 友に聞くきし愛のしらべ

星は移り行き 世の人は変われど

愛はとこしえに ただ一筋

ブンガワンソロ 果てしなく 清き夢を乗せて流れ行く」

この曲は有名なので知っている方も多いと思います。赤星建彦も口づさんだり、外国の曲の中に選曲していました。

半分以上は未使用で最後のページに赤星建彦の筆の署名、その右下にはシールが貼られ、規格検査合格の証、全国楽器業組合0会0中判厚表紙、B列5とありました。貴重な五線紙ノートと思われます。本人もこのノートが出てくるとは、ビックリしているかも知れません。

どなたかこのノートから心当たりのある方をご存じでしたら、お知らせください。