音楽療法士への道③

今回は、曲選びについてのエピソードです。

当協会の講師で赤星会長より直接指導受けた講師は、選曲についての難しさや苦労をお話する講師が多いです。対象者の年齢層や音楽療法をやる季節、相手の立場にたって選曲ができているか、どうしてその曲を選び、何を目的としてやるのか。会長は、よく前触れもなく施設を訪問し、講師が音楽療法をやっている現場を確認していたそうです。もちろん、講師はびっくりしますよね。突然、会長が目の前に立って見ていたら。別に悪いことをしているわけでもないのに、冷や汗が、一瞬にしてサーっと出たそうです。例えば、Aの曲をやった時にご利用者の反応が悪かったりすると、終了と同時に会長よりご指導があったり。「ご利用者さん、曲、あれでよかったのか?」でも駄目だしだけでなく「あの選曲はよかったね。ご利用者も楽しく歌ったりしていたね」とも。どんなジャンルの曲も知っていないとできない職業だなあと思います。